2015-10-16 従心―七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず(論語、為政第二④) 章句解説(為政第二) #哲学 孔子先生は 「七十にして 心の欲する所に従えども、 矩を踰えず」と言われた。 子曰わく、吾十有五にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず、五十にして天命を知り、六十にして耳順い、七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず。(為政第二・仮名論語12頁) 孔子先生が言われました。 「私は15歳の頃、学問に志した(志学)。30歳で自立し(而立)、40歳で惑わなくなった(不惑)。50歳で天命を知り(知命)、60歳で素直に聞こえるようになり(耳順)、70歳で心の欲する所に従っても道を外すようなことは無くなった(従心)」 孔子先生は 中庸の境地に到達した と考えられるのである。 涅槃寂静と中庸