微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

温故知新の意味

温故知新、
特に知新を「新たな知見を得る」と解釈するのには賛成しない。

現代でも通用する真理を知ると解釈するべきと思う。

真理とは新理であって、
いつの時代でも古びることなく真新しい。

リーダーとなるに相応しいのは、
その真理(新理)を知る人物であるべきだからである。


子曰わく、故きを温ねて新しきを知る、以て師と為るべし。(為政第二・仮名論語16頁)
孔子先生は言われました。
「昔の物事を研究・吟味する。その中に現代に通用する新理(真理)があることを知る。それを知れる人物こそ、指導者となるに相応しい」


知仁勇の三の者は天下の達徳なり。之を行う所以の者は一なり。(中庸第二十章・仮名中庸38頁)
知・仁・勇の三つは、古今東西いつの時代もどこの場所でも通達(通用)する徳である。この三徳を行う基盤は一(誠)である。