微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

まとめ(論語、学而第一①)

論語の最初に置かれた章句は、
論語全体を通じて浮かび上がる
孔子先生のお人柄そのものと言われる。

また、論語の最初の章句は
論語全体を貫くテーマが凝縮されている。
そのため、小論語とも言われる。

さらには、
論語の最後の章句と呼応して
君子の道の第一歩を示している。

論語の最初の章句として
これ以上相応しいものは
他に無いように思う。


子曰わく、学びて時に之を習う、亦ばしからずや。遠方より来る有り、亦しからずや。人知らずしてみず、亦君子ならずや。(学而第一・仮名論語1頁)
孔子先生が言われました。
「学んだことを時に応じて実践・習得する。なんと喜ばしいことではないか。同じ道を学ぶ友が遠方から来てくれる。なんと楽しいことではないか。自分のことを人に知られなくても、怨むことない。なんと立派な人物ではないか」