微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

悠仁さま、お名前の由来

本日(9月6日)、
秋篠宮悠仁親王殿下が誕生日を迎えられました。
心よりお慶び申し上げます。
 
この日を記念しまして、
悠仁さまのお名前について
書かせて頂きたいと思います。

悠仁さまのお名前は
次の中庸の言葉に由来すると思われます。
 
 
故に至誠は息(や)む無し。息まざれば則(すなわ)ち久しく、久しければ則ち徴(しるし)あり。徴あれば則ち悠遠なり。悠遠なれば則ち博厚(はっこう)なり。博厚なれば則ち高明(こうめい)なり。博厚は物を載する所以(ゆえん)なり。高明は物を覆う所以なり。悠久は物を成す所以なり。博厚は地に配し、高明は天に配し、悠久は疆(きわ)まり無し。此(かく)の如(ごと)き者は、見(しめ)さずして章(あら)われ、動かずして変じ、為すこと無くして成る。(中庸第二十六章・仮名中庸60頁)
それゆえに至誠は止まることが無い。至誠が止まること無く行われれば、長きに渡って行われることになり、誠の徴候が現れてくる。誠の徴候が現れると、それは悠か遠くまで広がり厚みも加わってくる。このように誠が博厚となれば高明になってくる。博厚は万物を載せる基であり、高明は万物を覆う基である。悠か久しく行うことは物事を成就させる基である。博厚は大地に相当し、高明は天に相当する。悠か久しく行うことは際限が無い。このように至誠を行う者は、自ら表わさずとも表れ、自ら動かなくても変化し、自ら為さずとも成就する。
 
 
悠遠・悠久を天子に戴けますこと、
何と幸せなことでございましょう。
 
悠仁さまの健やかなご成長を
心よりお祈り申し上げます。