微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

なぜ言葉を学ぶか?

言葉を学ぶのは
相手のことをもっと理解するため、
すなわち
のためなのである。


孔子曰わく、命を知らざれば、以て君子たること無きなり。礼を知らざれば、以て立つこと無きなり。言を知らざれば、以て人を知ること無きなり。(堯曰第二十・仮名論語313頁)
孔子先生が言われました。
「天命を知らなければ、君子の資格は無い。礼を知らなければ、社会に立つことはできない。言葉を知らなければ、人を知ることはできない


唯天下の至誠のみ、能く其の性を尽くすことを為す。能く其の性を尽くせば則ち能く人の性を尽くす。能く人の性を尽くせば、則ち能く物の性を尽くす。能く物の性を尽くせば、則ち以て天地の化育を賛す可し。以て天地の化育を賛す可ければ、則ち以て天地と参す可し。(中庸第二十二章・仮名中庸53頁)
天下の
誠(人の道)に至った人のみ、自分の個性・特性を出し尽くすことができる。自分の個性・特性を出し尽くすことができれば、他人の個性・特性をも出し尽くすことができる。他人の個性・特性を出し尽くすことができれば、人間以外万物の個性・特性をも出し尽くすことができる。万物の個性・特性を存分に出し尽くすことができれば、天地が行う万物の感化育成を賛助することができる。天地が行う万物の感化育成を賛助することができれば、天地のはたらきに参画することができる。