微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

徳は純粋にしてゆくもの

文王の徳は純粋であったという。

徳とは純粋にしてゆくものなのだろう。


詩に云わく、維れ天の命、於穆として已まずと。蓋し天の天たる所以を曰うなり。於乎顕ならざらんや、文王の徳の純なると。蓋し文王の文たる所以を曰うなり。純も亦已まざるなり。
詩経には、天の命(原動力)は深遠として終わりが無いとあるが、この深遠として終わりが無いことが天の天たる所以である。純然な文王の徳が顕れないことがあるだろうか。この純然さが文王の文たる所以である。純然もまた終わりが無いのである。