微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

本来の復興の姿

今朝の日本経済新聞朝刊一面に、
「政策空回り」という見出しが出ていた。

国・行政が復興の厚い壁となっている事例が多いようである。

復興の「興」は、
「4本の手を同じく動かして一斉に持ち上げ起こすこと」を示している
(漢字源より)。

とすると「復興」とは、
国・行政がするものではなく、
地方・民間がするものであることが分かる。

国・行政は地方・民間を手助けする役割に徹するべきなのである。
 

安倍総理は今日、
YouTubeで「必ずや復興を加速させていく」と表明した。

「復興を加速させる」ために安倍総理がまず為すべきことは、
復興に携わる閣僚や国の職員に対し
「復興」の意味を再確認させることであるように思う。
 

子路曰わく、衛の君、子を待ちて政を為さば、子将に何をか先にせん。子曰わく、必ずや名を正さんか。(後略)子路第十三・仮名論語181頁)
弟子の子路孔子先生に尋ねました。
「もし衛の国の君主が先生をお迎えして政治をおまかせになりましたら、先生は何を先になさいますか。」
孔子先生は答えられました。「必ず、名を正すことから始めようか。」