微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

直き心はどんなものだろうか?

では直き心はどんなものだろうか?
 

直き心は
発光する鏡のようなものとイメージしている。

鏡のようなものなので、
常に磨いておかないと
曇ったり汚れがついたりして
発光することができなくなってしまう。
 
 
詩に云(い)わく、徳の軽(かろ)きこと毛の如(ごと)し、と。毛は猶(なお)(りん)有り。上天の戴(こと)は声も無く臭(におい)も無し。至れり。(中庸第三十三章・仮名中庸85頁)
詩経には、「徳は軽い。その軽さは毛のようなもの」という言葉がある。とはいえ、毛にも重さがあって確かに存在するように、徳もまた確かに存在するものなのである。また詩経には、「天には声も無く臭いも無い」とある。天は声も無く臭いも無いが、確かに存在するのである。終わり。
 
 
(前回「徳とは何か?」からの続き)