子貢曰わく、(中略)夫子の性と天道と言うは、得て聞くべからざるなり。(公冶長第五・仮名論語55頁)
弟子の子貢が言いました。
「孔子先生の『人間の徳性や天の道理』についてのお話しは、聞くことができなかった。」
弟子の子貢が言いました。
「孔子先生の『人間の徳性や天の道理』についてのお話しは、聞くことができなかった。」
この章句にある「性」「天」「道」といえば、
中庸の最初の言葉が思い出される。
天の命ずる之(これ)を性と言い、性に率(したが)う之を道と言い、道を修むる之を教えと言うなり。(第一章・仮名中庸1頁)
天は人それぞれに個性・特性を命じている。その個性・特性にしたがい、それを活かしてゆくことを人としての道という。そして、その道を整えるために先覚が残したものを教えというのである。
天は人それぞれに個性・特性を命じている。その個性・特性にしたがい、それを活かしてゆくことを人としての道という。そして、その道を整えるために先覚が残したものを教えというのである。
曽子曰わく、以(もっ)て六尺の孤を託すべく(中略)、君子人(くんしじん)か、君子人なり。(泰伯第八・仮名論語101頁)
曽先生が言われました。
「安心して幼い遺児を託することができる人を君子人というのであろうか。君子人であろう。」