微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

福島・相馬へ転勤

先日、たまたま学生時代の友人に連絡をする機会があり、
数年ぶりにメールを送りました。
 
すると、福島の相馬へ転勤になっていたとのこと、、、。
 
彼が言うには、
「こっちは、車で5分も行けば、津波で街ごと流されたままの状態」と。
さらに曰わく、「家族を亡くした社員が多く、心のケアが必要」と。
 
彼は、総務畑を歩んでいます。
 
 
こんな論語を思い出しました。
 
 
子曰わく、之を愛しては能(よ)く勞(ろう)すること勿(な)からんや。(後略)(憲問第十四・仮名論語204頁)
孔子先生が言われました。
「本当に人を愛するからには、その人を鍛えないでいることなど、できるだろうか。」
 
 
「勞」という漢字は、「労」と同じです。
火を激しく燃やし、それに力を加えることを表しています。
そこから、「火を燃やすように力を出し尽くす」という意味になります(漢字源より)
「勞」を「鍛える」と訳出しても良いかと思います。
 
 
今回の福島・相馬への転勤は、
総務職の彼にとって、本当に大事な貴重な経験ができそうな気がしました。
将来を嘱望されての人事なのでしょう。
 
 
彼へのメールの返信には、もちろん、論語など恥ずかしくて書けません。
でもなんとなく、上の論語の意味を織り込んで書いたつもりです。
 
 
彼の活躍を祈るばかりです(^_^)ゞ