微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

舜はから天子の位を譲り受けた。

孔子が最も尊ぶ天子と言える。

に天子の位を譲った。


子曰わく、無為にして治むる者は其れ舜なるか。夫れ何をか為すや。己を恭しくして正しく南面するのみ。(衛霊公第十五・仮名論語229頁)
孔子先生が言われました。
「自ら為すこと無く天下を治めることができたのは、舜だろう。では、舜は何をされたのか。ただお身を慎まれて、君主の座(南面)におられたのだよ」


子曰わく、舜は其れ大知なるか。舜は問うことを好んで、邇言を察するを好み、悪を隠して善を揚げ、其の両端を執って、其の中を民に用う。其れ斯れ以て舜と為すか。(中庸第六章・仮名中庸8頁)
孔子先生が言われました。
「舜は本当の知者だろう。舜は偉ぶることなく問うことを好み、そのうえ身近で分かり易い言葉を考察することを好み、人の悪い点を隠して善い点を挙げ、極端なことは取り払って、中庸を用いて民を治めた。これこそが舜の舜たる所以なのだ」