微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

色も寡なく


色欲をパートナー以外に求めるのは寡欲を越えて強欲だと私は思う。


孔子曰わく、君子に三戒有り。少き時は血気未だ定まらず、之を戒むること色に在り。其の壮んなるに及んで血気方に剛なり、之を戒むること闘いに在り。其の老ゆるに及んでは血気既に衰う、之を戒むること得るに在り。(季氏第十六・仮名論語253頁)
孔子先生が言われました。
「君子には三つの戒めがある。青年期は血気が未だ定まらないので、戒めるべきは色欲である。壮年期は血気がまさに盛んなので、戒めるべきは闘争である。老年期は血気が衰えてくるので、戒めるべきは利欲である」


子、南子を見る。子路説ばず。夫子之に矢いて曰わく、予が否なる所の者は、天之を厭たん、天之を厭たん。(雍也第六・仮名論語78頁)
孔子先生が南子に会われました。
子路はこれを不愉快に思いました。
先生は誓いをされて言われました。
「私に何か否があれば、天は私を見捨てるだろう、天は私を見捨てるだろう」