微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

会社勤めは道ではない

会社勤めには定年がある。

道に定年はない。

会社に勤めることそれ自体が道なのではない。


天の命ずる之を性と言い、性に率う之を道と言い、道を修むる之を教えと言うなり。
道なる者は、須臾も離る可からざるなり。離る可きは道に非ざるなり。(中庸第一章・仮名中庸1頁)
天が命じたもの、これを性(個性・特性など)という。その性にしたがうこと、これを道という。そして、その道を整えるために先人が残したもの、これを教えというのである。
道というものは、ほんの少しの間も離れることができない。離れることができるのであれば、それは道ではないのである


子曰わく、道に志し、徳に拠り、仁に依り、芸に遊ぶ。(述而第七・仮名論語81頁)
孔子先生が言われました。
「(自分の歩むべき)道を志し、(天から与えられた)徳に基づき、仁(人の道)から離れない。その上で、芸事に遊ぶのだよ」