「民を使うに時を以てす」とある。
人を使う場合の心得として解釈する。
人を使うには、「慈」「礼」「義」といったものが必要とされる。
「時を以てす」も「慈」「礼」「義」に基づくものと考えられる。
孔子先生が言われました。
「戦車千台(諸侯)の国を統治するには、仕事に敬意をもって当たり民の信用を得、国費を節約して民を慈愛し、民を使役するのは農閑期を利用するよう心がける」
慈は衆を使う所以なり。(大学・仮名大学18頁)
「慈は、人々を使う本である」
「慈は、人々を使う本である」
定公が問いました。
「君が臣を使い、臣が君に事えるには、どうしたらよいか?」
孔子先生が答えて言われました。
「君は臣を礼をもって使い、臣は君に忠をもって仕えるのがよろしいかと存じます」
子、子産を言う。君子の道四有り。其の己を行うや恭、其の上に事うるや敬、其の民を養うや恵、其の民を使うや義。(公冶長第五・仮名論語56頁)