微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

心は広くおおらかでありたい

心は広くおおらかでありたい。

だが肝心なところでは絶対にぶれたくない。


仲弓、子桑伯子を問う。子曰わく、可なり、簡なり。仲弓曰わく、敬に居て簡を行い、以て其の民に臨まば、亦可ならずや。簡に居て簡を行うは、乃ち大簡なること無からんや。子曰わく、雍の言然り。(雍也第六・仮名論語65頁)
仲弓が子桑伯子という人物についてお尋ねしました。
孔子先生が言われました。
「まあよいだろう。おおらか(簡)だね」
仲弓がさらにお尋ねしました。
「大事にするところは引き締める(敬)があって、おおらかに(簡を)行い、こうした態度で民に臨めば、よいと思います。ただ、おおらかであって(簡にいて)、さらにおおらかに(簡を)行うのであれば、おおらか過ぎる(大簡な)のではないでしょうか?」
孔子先生が言われました。
「雍(仲弓)の言葉はもっともだ」