信は「人が言う」と書く。
言ったことを実行することで信が生まれるのかもしれない。
だが、言ったことを
何が何でも実行するのは
小人のすること。[参照「言必ず信」は小人(論語、子路第十三⑳)]
君子は「言ったことが義にかなっていれば実行する」のである。
有子曰わく、信、義に近ければ、言復むべきなり。恭、礼に近ければ、恥辱に遠ざかる。因ること、其の親を失わざれば、亦宗とすべきなり。(学而第一・仮名論語7頁)
有先生が言いました。
「言ったことが義に近ければ、言ったことを履行するべきである。うやうやしさが礼に近ければ、恥ずかしい思いをすることもない。姻族との関係で親族を忘れなければ、本家とするべきである」