微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

千乗の国を道くに(論語、学而第一⑤)

人間生きている以上、
何らかの形で必ずいつかは
上の立場に立つ。
 
したがって、
「千乗の国」に限定せず、
広く一般に
上の立場に立った場合の
心構えを説いた章句だと解したい。
 
そうしてみるとやはり、
学而第一篇に相応しい章句だと思える。
 
 
子曰わく、千乗の国を道くに、事を敬して信、用を節して人を愛し、民を使うに時を以てす。(学而第一・仮名論語3頁)
孔子先生が言われました。
「戦車千台(諸侯)の国を統治するには、仕事に敬意をもって当たり民の信用を得、国費を節約して民を慈愛し、民を使役するのは農閑期を利用するよう心がける」