微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

宗教は神様仏様への信仰ではない

宗教の宗という漢字は
本という意味。
 
なので宗教とは
基本の教えという意味になる。
 
何の基本かと言えば、
人間としての基本に他ならない。
 
つまり宗教とは本来は
神様仏様への信仰ではなく、
人間としての基本の教え
なのである。
 
 
人間としての基本の教えを
説いているものであれば、
孔子先生の教えだろうが
お釈迦様の教えだろうが
キリスト様の教えだろうが
何でも良いはず。
 
心に宗教をもつことだ。
 
 
子曰わく、教有りて類無し。(衛霊公第十五・仮名論語243頁)
孔子先生が言われました。
「人には人の教えが有る。生まれつき良い悪いなどの種類分けは無い」
 
 
天の命ずる之を性と言い、性に率う之を道と言い、道を修むる之を教えと言うなり。(中庸第一章・仮名中庸1頁)
天が命じたもの。これを性(個性・特性)という。その性にしたがい、それを活かしてゆくこと。これを道という。そして、その道を整えるために先人が残したもの。これを教えというのである。