微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

なぜ若い人はがむしゃらに働く必要があるのか?

「量は質を規定する」
という言葉がある。
量をこなせば自然と質も高まる
という意味である。
 
若い人はがむしゃらに働け
と言われる。
がむしゃらに働いて
量をこなすうちに
自然と仕事の質が高まる
ということだろう。
 
 
たびして之を能くすれば、己之を百たびし、人たびして之を能くすれば、己之を千たびす。果して此の道を能くすれば、愚なりと雖も必ず明らかに、柔なりと雖も必ず強し。(中庸第二十章・仮名中庸50頁)
人が一回で良くできるとすれば、自分は百回やってみる。他人が十回で良くできるとすれば、自分は千回やってみる。その結果道を修得できれば、愚かな者でも必ず聡明になり、柔弱な者でも必ず強くなれる。