微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

損得勘定だけで生きられない

世の中には
お金で買えないものもある。
 
むしろお金で買えものの方が
大事なのではないか?
 
 
子曰わく、君子はに喩り、小人はに喩る。(里仁第四・仮名論語43頁)
孔子先生が言われました。
「君子は義に敏感であるが、小人は利に敏感である」
 
 
子曰わく、君子に九思有り。視るには明を思い、聴くには聡を思い、色には温を思い、貌には恭を思い、言には忠を思い、事には敬を思い、疑わしきには問を思い、忿には難を思い、得るを見ては義を思う。(季氏第十六・仮名論語255頁)
孔子先生が言われました。
「君子には常に心に九つの思いがある。①ものを見るには明らかに見たいと思い、②ものを聴くには聡明にありたいと思い、③顔色は温かくありたいと思い、④容姿は恭しくありたいと思い、⑤言葉を発するときは「忠」(心を込めること)を思い、⑥仕事には敬意をもって当たることを思い、⑦疑わしいことには質問することを思い、⑧怒りが生じたときには感情的にまき散らすことによる難儀を思い、⑨利得を前にしたときはそれが義にかなっているかを思う」