微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

第一次大戦、もしも陸軍を派遣していたら…

100年前の今月28日、
第一次大戦が開戦した。
 
日本は日英同盟に基づき対独参戦した。

ところが、
独のアジア拠点を攻略したのみ。

欧州へは海軍の巡洋艦1隻・駆逐艦8隻を派遣するに止めた。

同盟国・英国からの再三の陸軍派遣要請には応じなかった。

欧州で1000万近くの人々が
犠牲になるなど
おびただしい被害が出ている中、
日本経済は絶好調(大戦景気)、
さらには中国での権益拡大に奔走した(二十一箇条の要求)。
 
大戦は1917年の米国参戦を契機に漸く終結に向かった。
 
 
歴史に「もし」が禁物なのは
重々承知しているが、
それでももし
日本が米国と共に欧州戦線に
陸軍を派遣していたら、
日英同盟の解消は無く、
日米対立も無く、
米英を敵に回して
第二次世界大戦を戦うことも
無かったのではないか?と思えてならない。
 
 
子曰わく、利に放りて行えば、怨多し。(里仁第四・仮名論語42頁)
孔子先生が言われました。
「自分の利益のみを考えて行動すれば、人に怨まれることが多い」