微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

子育てには電子映像より絵本

心静かに深く考えるという作業は
人間にしかできないこと。
だから心静かに深く考えることは
仁(人の道)と言える。
 
 
止まるを知りて后定まる有り。定まりて后能く静かなり。静かにして后能く安し。安くして后能く慮る。慮りて后能く得(大学・仮名大学1頁)
(至善に)止まることが分かると、心が定まって安定する。心が安定すると、心が静かになる。心が静かになると、心が安らかになる。心が安らかになると、よくよく考えることができる。よくよく考えることができると、自ら納得した行動ができる。
 
 
本というものは
心静かに深く考えねば
読めないもの。
だから本を読むことは
仁であると言える。
 
 
電子映像は刺激が強すぎて、
心静かに深く考えることには
向かない。
本を読まずに
電子映像ばかり見て育つと、
深く考えることができない
思慮浅薄で短絡的な
オトナになる危険性が大きい。
 
 
子曰わく、人にして遠き慮無ければ、必ず近き憂有り。(衛霊公第十五・仮名論語233頁)
孔子先生が言われました。
「遠い先のことまでよくよく考えなければ、必ず身近なところに思いがけない心配事が起こるものだよ」
 
 
まずは絵本を通じて
本を身近な存在にしてくれれば
と思う。