論語の最初から4番目の章句。
曽子曰わく、吾日に吾が身を三省す。人の為に謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか、習わざるを伝うるか。(学而第一・仮名論語2頁)
曽先生が言いました。
「私は、自分自身を何度も省みて、善くないところを省くようにしている。たとえば、人からの相談ごとに誠心誠意応対したかどうか、友だちに嘘や偽りを言わなかったかどうか、そしてまだ習得できていないことを人に教えてしまわなかったかどうか」
曽先生が言いました。
「私は、自分自身を何度も省みて、善くないところを省くようにしている。たとえば、人からの相談ごとに誠心誠意応対したかどうか、友だちに嘘や偽りを言わなかったかどうか、そしてまだ習得できていないことを人に教えてしまわなかったかどうか」
仮名論語の著者・伊與田覺先生は
「省」を「省みる」だけでなく、
「省みて省く」と解釈する。
この解釈は素晴らしいと思う。
何度も自分自身を省みて
善くないこと(不善)を省く。
何が善かを
あれこれ抽象的に考えるより、
目の前の具体的な不善を
省いていく方がより実践的。
その方がよほど
誠に近づけると思うし、
心(徳)を磨くことができるようにも思う。