微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

一つ一つ目の前の善を選んでゆく

ベストを尽くすとは言うものの、
はじめからベストを尽くすのは難しい。
 
ベストを尽くせるようになるために、
一つ一つ目の前の善を選んでゆくのだと思う。
 
 
子曰わく、回(かい)の人と為(な)りや、中庸を(えら)び、一善を得れば、則(すなわ)ち拳拳服膺(けんけんふくよう)して之(これ)を失(うしな)わず。(中庸第八章・仮名中庸10頁)
孔子先生が言われました。
顔回の人柄は、中庸を選んで、一つ善を学べば、大切に大切に忘れないように心に刻んでいた」
 
 
子曰わく、三人行(おこな)えば、必ず我が師有り。其(そ)の善き者を択(えら)びて之(これ)に従(したが)い、其の善からざる者にして之を改(あらた)む。(述而第七・仮名論語88頁)
孔子先生が言われました。
「三人の人と行動を共にすれば、必ず先生になる人がいる。三人の内、善き行いをする人を選んで従い、不善をする人を見ては自分はどうかと反省して改める」
 
 
こうして善を積み重ねてゆくと(つづく