微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

徳とは何か?

「徳」は「直」「心」「行」と書く。

「徳」とは、
「直き心を行うこと」であると言える。

この「直き心」は天性、
すなわち天から与えられたものである。
 

性は徳なり。(中庸第二十五章・仮名中庸59頁)
性は徳である。
 
 
天の命ずる之(これ)を性と言い、性に率(したが)う之を道と言い、道を修むる之を教えと言うなり。(中庸第一章・仮名中庸1頁)
天が命じたもの。これを性という。その性にしたがい、それを活かしてゆくこと。これを道という。そして、その道を整えるために先人が残したもの。これを教えというのである。
 
 
では、直き心はどんなものだろうか?(つづく

徳は純粋にするもの