微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

孔子は真心を大事にされた

孔子先生は真心を大事にされたのである。


子、四を以て教う。文、行、、信。(述而第七・仮名論語90頁)
孔子先生は、次の四つの目的をもって教えられた。
①読書②実践③誠実④信義。


子曰わく、巧言令色、鮮なし。(学而第一・仮名論語2頁、陽貨第十七・仮名論語272頁)
孔子先生が言われました。
「口先がうまく、見せかけの良い表情を作る。こういう人には、仁の心は少ないだろう」


子游を問う。子曰わく、今の孝は是れ能く養うを言う。犬馬に至るまで皆能く養うあり。敬せずんば何を以て別たんや。(為政第二・仮名論語14頁)
子游が孝について尋ねました。
孔子先生が答えられました。
「今では親に衣食の不自由をさせないことを孝というらしい。だが、そうであれば犬や馬などでも皆よく養えるではないか。敬の心がなければ、どうやって犬や馬を養うことと区別するのだろうか?」


林放、礼の本を問う。子曰わく、大なるかな問や。礼は其の奢らんよりは寧ろ倹せよ。喪は其の易らんよりは寧ろ戚めよ。(八佾第三・仮名論語24頁)
林放が礼の基本を尋ねました。
孔子先生が答えられました。
「大事な質問だ。礼は贅沢するより、つつましくする方が良い。喪は形式を整えるより、心から悲しむ方が良い」


子曰わく、上に居りて寛ならず、礼を為して敬せず、喪に臨みて哀しまずんば、吾何を以てか之を観んや。(八佾第三・仮名論語36頁)
孔子先生が言われました。
 「社会的地位が上位なのに寛容でなく、礼を行っても相手を敬う気持ちがなく、葬儀に来ても心から悲しまない。そんな人物の人柄を観る価値はない」