微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

優秀な営業マン

昨日の日経夕刊「人間発見」のなかで
大和証券グループ本社会長 鈴木茂晴さんは言っています。
 
 
『優秀な成績をあげているのはどんな社員か、会長になった今も気にしています。優秀な営業マンほど意外に口数が少ないという傾向があります。お客様の話をよく聞くことができるからでしょう。』
 

この言葉に、論語のこの章句を思い出しました。
 
 
子曰わく、君子は言に訥(とつ)にして、行に敏ならんと欲す。
(里仁第四・仮名論語46頁)
孔子先生が言われました。
「君子は、言葉はうまくなくても良いが、行動は機敏にしようと思うものだよ。」
 
子曰わく、剛毅木訥(ごうきぼくとつ)、仁に近し。
子路第十三・仮名論語198頁)
孔子先生が言われました。
「剛毅(心が強く物事に屈しない)木訥(飾り気がなく口数が少ない)な人は、仁に近いよ。」
 
 
優秀な営業の方は、口数を少なくし、お客様の話をよく聞く。
そしておそらく、行動も機敏で、飾り気が少ないのでしょう。
だからこそ、お客様の信頼を得られるのでしょう。
 
論語は、営業マンの方の指針にもなるかも?!ですね。