(関連記事「孔子本来の教えは儒教・儒家とは違う」 )
子曰わく、古(いにしえ)の学者は己の為にし、今の学者は人の為にす。(憲問第十四・仮名論語214頁)
孔子先生が言われました。
「昔、学に志す者は自分の修養のために学んでいた。しかし今、学に志す者は、人に知られるために学んでいる。」
これに対し日本では、
論語は主に武士たちによって読まれた。
論語は主に武士たちによって読まれた。
(関連記事「論語=日本人の道徳 」)。
このように論語は、
中国・朝鮮半島では試験のために読まれ、
日本では武士たちの道徳として読まれた。
このような論語の読み方の習慣の違いのために、
中国・朝鮮半島と日本との間には、
道徳に大きな差が生じてしまったのである。
子曰わく、性(せい)、相(あい)近きなり。習(ならい)、相遠きなり。(陽貨第十七・仮名論語262頁)
孔子先生が言われました。
「人の生まれつきは、誰も似たものなのだが、習慣によって大きく違ってくるのだよ」
孔子先生が言われました。
「人の生まれつきは、誰も似たものなのだが、習慣によって大きく違ってくるのだよ」
(前回からの続き)