微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

心で見なくちゃ

サン=テグジュペリ
星の王子さま」の中で
王子は狐に次のように教わった。

「心で見なくちゃ、
物事はよく見えないってことさ。
大切なことは目に見えないんだよ」と。

大学にも
心を正しくすることが物事を本質から判断すること(
)に繋がると説かれている。

心を正しくするのは
大切なことを見える(判断できる)ようにするためなのである。


古の明徳を天下に明らかにせんと欲する者は、先ず其の国を治む。其の国を治めんと欲する者は、先ず其の家を斉う。其の家を斉えんと欲する者は、先ず其の身を修む。其の身を修めんと欲する者は、先ず其の心を正しうす。其の心を正しうせんと欲する者は、先ず其の意を誠にす。其の意を誠にせんと欲する者は、先ず其の知を致す。知を致すは物を格すに在り。(大学・仮名大学2頁)
昔、自らの徳を広く天下に発現しようとした者は、まず自らの国を治めた。自らの国を治めようとした者は、まず自らの家を整えた。自らの家を整えようとした者は、まず自らの身を修めた。自らの身を修めようとした者は、まず自らの心を正しくした。自らの心を正しくしようとした者は、まず自らの感情を誠にした。自らの感情を誠にしようとした者は、まず自らの知を極めた。知を極めるとは、物事の本質を突き詰めることである