微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

学べば則ち固ならず(論語、学而第一⑧)

謙虚に学べば、頑固でなくなる。

たとえ頑固であっても、不遜よりは良い。


子曰わく、君子、重からざれば則ち威あらず学べば則ち固ならず。忠信を主とし、己に如かざる者を友とする無かれ過てば則ち改むるに憚ること勿かれ。(学而第一・仮名論語4頁)
孔子先生が言われました。
「君子は、(発言や行動を)重々しくしないと威厳がなくなる。謙虚に学べば頑固でなくなる。忠信を第一とし、
自分と同じように忠信を第一としていない者を友としてはならない。そして自分に過誤があれば、改めるのに遠慮してはならない」


子曰わく、学は及ばざるが如くするも、猶之を失わんことを恐る。(泰伯第八・仮名論語106頁)
孔子先生が言われました。
学ぶときは、まだまだ及ばないような気持ちで学んでいる。それでもなお、その気持ちを失ってしまわないかと恐れている」


子、四を絶つ。意毋く、必毋く、固毋く、我毋し。(子罕第九・仮名論語111頁)
孔子先生は、次の四つを絶たれました。①自分の主観だけで勝手に憶測すること、②自分の考えや意見を押し通すこと、③頑固であること、そして④自己中心に考えること。


子曰わく、奢れば則ち不遜、倹なれば則ち固し。其の不遜ならんよりは寧ろ固しかれ。(述而第七・仮名論語96頁)
孔子先生が言われました。
「驕奢な人は不遜。倹約な人は頑固。不遜よりはむしろ、頑固の方がよい