微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

戦争が人間の感情を狂わせる

後藤さんは戦争が普通の人々に与える悲劇や影響を伝えてきた。

シリア入り直前、
ニュースサイトに寄せたコラムに次のように書いていたという。

「戦争は、人間の心に深い傷をつけ、本来豊かである人間の感情を複雑にこんがらがった糸のように狂わせてしまう」と。

後藤さんの意志は必ず受け継がれる。


子の慎む所は、斎、戦、疾。(述而第七・仮名論語84頁)
孔子先生が慎んだ上にも慎まれたのは、物忌み、戦争、病気でありました。


子曰わく、志士仁人は、生を求めて以て仁を害すること無く、身を殺して以て仁を成すこと有り。(衛霊公第十五・仮名論語231頁)
孔子先生は言われました。
「仁に志す人・仁の人は、命を惜しんで仁を害することなく、時には命を捨てて仁を成し遂げることもある」