羊の毛、肉や乳は、
人を寒さや飢えから救い、
人の生存を保証する。
それだけに、
大きくて形の良い羊は
神事に用いられるほど神聖視された。
この故に、
大きな羊と書いて美になったのだろう。
子貢、告朔の餼羊を去らんと欲す。子曰わく、賜や、女(なんじ)は其の羊を愛(おし)む。我は其の礼を愛む。(八佾第三・仮名論語30頁)
子貢が、告朔という儀礼でいけにえにされる羊をやめようしました。
孔子先生が言われました。
「子貢よ、お前は羊が惜しいとでも思っているのか?私は、礼が失われるのを惜しむよ」