微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

勇は仁を行う勇気

義は正義の義であり、
正しいことを示す。
 
人間にとって
何が正しいかと言えば、
それは仁であろう。
 
勇はを行う勇気だと思う。
 
 
子曰わく、(中略)義を見て為さざるは勇無きなり。(為政第二・仮名論語22頁)
孔子先生が言われました。
正しいことだと分かりながら行わないのは、勇気がないのだ
 
 
子曰わく、徳有る者は必ず言有り。言有る者は必ずしも徳有らず。仁者は必ず勇有り。勇者は必ずしも仁有らず。(憲問第十四・仮名論語202頁)
孔子先生が言われました。
「徳のある者は、必ずよいことを言う。しかし、よいことを言う者に必ずしも徳が備わっているとは限らない。仁の道に志す人は、必ず勇気がある。しかし、勇気がある人が必ずしも仁の道に志しているとは限らない」
 
 
子路曰わく、君子勇を尚ぶか。子曰わく、君子義以て上と為す。君子、勇有りて義無ければ乱を為す。小人、勇有りて義無ければ盗を為す。(陽貨第十七・仮名論語276頁)
弟子の子路が「君子は勇気を尊びましょうか?」と尋ねました。
孔子先生が答えられました。
「君子はもちろん勇気を尊ぶ。だが、勇気よりも義を尊ぶ。君子に勇気があって義がなければ、反乱を起こす。小人に勇気があって義がなければ、盗みを犯す」
 
 
だが、
いくら仁だからとはいえ(つづく