微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

対照的な二つの投資案件

一つ目はとても良い
ビジネスモデルだった。
投資に踏み切るのに
何の躊躇も無かった。
だがうまくいかなかった。
彼は調子の良いことばかり言い、
最後はどこかへ消えていった。
 
 
二つ目は
ビジネスモデルとしては
難のあるものだった。
それでも
彼の熱意や人柄を見込み、
投資に踏み切った。
案の定、
彼は困難に直面した。
だが彼は斬新な創意工夫
その困難を乗り切り、
事業を見事軌道に乗せた。
 
 
投資対象は
ビジネスモデルではなく
人なのだと痛感した。
 
 
子曰わく、君子は食くを求むること無く、居安きを求むること無し。事に敏にして言に慎み、有道に就きて正す。学を好むと言うべきのみ。(学而第一・仮名論語8頁)
孔子先生が言われました。
「君子は飽きるほどたくさん食べることを願わず、家で安穏とすることを願わない。機敏な行動や慎重な発言を心がけ、人としての道(仁)を志す者に従い自らを正す。このような
人こそ、学問好きと言える」
 
 
に利を言う、命とともにし、仁とともにす。(子罕第九・仮名論語110頁)
孔子先生はまれに利得についてお話しされました。しかし、その時は必ず、天命や仁と共にお話しされました。
 
 
フィクションです。