微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

木鐸はメッセンジャー

木鐸とは木製の舌のある金属製の鈴。

法令などを民に知らせる時に振り鳴らしたという。

分かり易く言えば、メッセンジャーだろうか。

孔子先生はメッセンジャーということになる。


儀の封人、見えんことを請う。曰わく、君子の斯に至るや、吾未だ嘗て見えること得ずんばあらざるなり。従者之を見えしむ。出でて曰わく、二三子、何ぞ喪うことを患えんや。天下の道無きや久し。天将に夫子を以て木鐸と為さんとす。(八佾第三・仮名論語34頁)
儀(衛国の地名)の封人(国境役人)が先生との会見を願って言いました。
「君子がここに来られて、会見できなかったことは一度もありません」
弟子たちは会見を許しました。
封人が退出して弟子たちに言いました。
「君たちは、どうして放浪することを憂えているのか?天下に人の道が無くなって久しい。天は人の道を伝える役割を先生に与えているのだよ