2016-02-11 剛毅木訥(論語、子路第十三㉗) 章句解説(その他) #倫理学 剛毅は、欲が少ないことと解釈する。 木訥は、口数が少ないことと解釈する。 子曰わく、剛毅木訥、仁に近し。(子路第十三・仮名論語198頁) 孔子先生が言われました。 「剛毅木訥(欲が少なく、口数が少ない人物)は、仁に近い」 子曰わく、吾未だ剛なる者を見ず。或ひと対えて曰わく、申棖と。子曰わく、棖や慾あり。焉んぞ剛なるを得ん。(公冶長第五・仮名論語54頁) 孔子先生が言われました。 「私はまだ、剛なる者を見たことがない」 ある人がこれに対して言いました。 「申棖(孔子の弟子)がいるではないですか?」 孔子先生が言われました。 「棖は欲深い。どうして剛なる者と言えようか?」 子曰わく、君子は言に訥にして、行に敏ならんと欲す。(里仁第四・仮名論語46頁) 孔子先生が言われました。 「君子は、口数を少なく、行動を機敏にしようと思うものだ」