微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

剛毅木訥(論語、子路第十三㉗)

剛毅は、欲が少ないことと解釈する。

木訥は、口数が少ないことと解釈する。


子曰わく、剛毅木訥、仁に近し。(子路第十三・仮名論語198頁)
孔子先生が言われました。
「剛毅木訥(欲が少なく、口数が少ない人物)は、仁に近い」


子曰わく、吾未だ剛なる者を見ず。或ひと対えて曰わく、申棖と。子曰わく、棖や慾あり。焉んぞ剛なるを得ん。(公冶長第五・仮名論語54頁)
孔子先生が言われました。
「私はまだ、剛なる者を見たことがない」
ある人がこれに対して言いました。
「申棖(孔子の弟子)がいるではないですか?」
孔子先生が言われました。
棖は欲深い。どうして剛なる者と言えようか?


子曰わく、君子は言に訥にして、行に敏ならんと欲す。(里仁第四・仮名論語46頁)
孔子先生が言われました。
「君子は、口数を少なく、行動を機敏にしようと思うものだ」