微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

働いて稼いだお金では遊ばない

働いて稼いだお金では極力遊ばない。

働いて稼いだお金で資産を買う。

資産が生んだお金で初めて遊ぶ。


仁者は財を以て身を発(おこ)し、不仁者は身を以て財を発す。(大学・仮名大学34頁)
仁者は財産によってその身を興す。不仁者はその身を犠牲にして財産を興す。


樊遅、知を問う。子曰わく、民の義を務め、鬼神を敬して之を遠ざく、知と言うべし。仁を問う。曰わく、仁者は難きを先にして獲ることを後にする、仁と言うべし。(雍也第六・仮名論語75頁)
樊遅が「知」について尋ねました。
孔子先生が言われました。
「民として正しい道を行う。神や鬼など人智を越えた存在は敬うけれども、遠ざけて頼らない。これを知というのだよ」
樊遅はさらに「仁」についても尋ねました。
孔子先生が言われました。
「仁者は困難なことを先にして利得は後にする。これを仁というのだよ」


子曰わく、道に志し、徳に拠り、仁に依り、芸に遊ぶ。(述而第七・仮名論語81頁)
孔子先生が言われました。
「(自分の歩むべき)道を志し、(天から与えられた)徳に基づき、仁(人の道)から離れない。その上で、芸事に遊ぶのだよ」