微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

生きてる意味は必ずある

生きてる意味は必ずある。


季路、鬼神に事えんことを問う。子曰わく、未だ人に事うること能わず、焉んぞ能く鬼に事えん。曰わく、敢て死を問う。曰わく、未だ生を知らず、焉んぞ死を知らん。(先進第十一・仮名論語146頁)
季路(子路)が孔子先生に尋ねました。
「神や鬼など人智を超越した存在にお仕えするには、どうしたら良いでしょうか?」
孔子先生は答えられました。
「まだ人にさえ充分に仕えることができないのに、どうして神や鬼などに仕えることができるだろうか?」
子路は更に、「死」について尋ねました。
孔子先生は答えられました。
「まだ自分がこの世に生まれてきた意味さえもよく分からないのに、どうして死が何であるか分かるだろうか?」